国際ロータリー第2570地区活動方針
― 自分を磨き、事業も磨き、世界平和に貢献するために ―
Rotary Moment 会員誰もが、
ロータリーで出会った感動と魅力を語れるように
会員数の減少に直面するロータリーにあって、考えていただきたいのは「これまでロータリーに入っていた自分」と「もし入っていなかった場合の自分」です。今日までクラブを退会せずに在籍しているのは何らかの理由があるはずです。ロータリークラブに入って良かった体験があるはずです。
ロータリーでは様々な出会いがあります。様々な学びがあります。そして地域社会や世界平和に貢献出来る奉仕活動があります。今日までの自分の成長も、会社の発展も、世界平和の一助に貢献出来ているのも、全てはロータリークラブに入っていたからではないでしょうか。
私たちは「ロータリーに入って良かった」ことや、ロータリーで出会った様々な感動と魅力―Rotary Moment―を、会員誰もが周りの人に語れるようにしなければなりません。ロータリーに入って良かった、という思いと体験が退会防止につながります。そして新会員を勧誘する一番の原動力になります。
ロータリーに入って良かったという思いは「体験」でしか実感できません。その為にはクラブで取り組む奉仕プロジェクトの充実が大切です。充実した奉仕プロジェクトを行うことにより、ロータリーの公共イメージが向上し、その魅力が会員増強につながり、更に大きな奉仕プロジェクトが可能になります。
そして各ロータリークラブは、何をやっている団体なのか地域の皆様に分かってもらえるブランド力を付けることが必要です。会員誰もが自分のクラブの行っている奉仕活動を、自信をもって語れることが大切です。ロータリーが地域に、無くてはならない団体、必要とされるためにも、各クラブの奉仕活動をブランド化していきましょう
各クラブの地域における奉仕活動のブランド化に加え、国際ロータリーが行っている奉仕プロジェクトも、会員誰もが説明できるようにブランド化しなければなりません。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ根絶の取り組みです。1988年ロータリーがポリオ根絶をスタートした時には世界で35万人のポリオ感染者がいました。それが今日ではアフガニスタンとパキスタンに合わせて一桁の感染者数まで減少させることが出来ました。まさしくロータリーが世界になくてはならない団体として、世界に引き起こした奇跡です。ロータリーのマジックです。世界からポリオを根絶できる日まであと一歩です。2024-25年度は東松山で行われる日本スリーデーマーチに第2570地区のポリオデーとして参加し、ポリオ根絶を推し進めます。
クラブの奉仕活動においても、ポリオ根絶活動においても、より大きな奉仕プロジェクトを実現するためには、より多くの会員と共に活動を行うことが必要です。そして会員増強が出来ないクラブはやがて存続の危機に直面します。そのためにも各クラブ2名以上の会員数純増が必要です。
会員がクラブに参加して楽しいのは、①居心地が良いこと、②自分が大切にしてもらえていることです。そのためにクラブはDEI(多様性、公平性、インクルージョン)を推進し、あらゆる人が歓迎されるクラブにしましょう。
ロータリーの目指す世界平和、ポリオ根絶には財源が必要です。こうした「世界でよいことをしよう」をモットーとする貢献を、持続可能にすべく法人化されたのがロータリー財団であり、公益財団法人ロータリー日本財団は「特定公益増進法人」として税制上の優遇措置が認められています。
世界平和とポリオを根絶するためにも、ロータリー財団への理解と年次基金など目標達成に向けた会員とクラブによるロータリー財団へのご理解と寄付をお願いします。
今日まで120年近くロータリーが継続発展してこられたのはロータリーの目的、標語、四つのテスト、行動規範、中核的価値観など会員の共感を呼ぶ優れた理念があったからです。そしてこれからの新たな時代の変化に対応し、世界に必要とされる団体としてあり続けるため行動計画(指針)を定め、2024年から新たに「3年間の目標と計画(3-Year Rolling Targets)」が発表されました。改めて私たちはロータリーの理念を大切に、新たな時代の変化に対応すべく目標を設定し達成していくことが必要です。
次の世代の理解と支持なくして団体の未来はありません。国際ロータリーは未来に向けて若い世代にロータリーの活動を広げるべく、ローターアクトクラブの設立を推進しています。私たち国際ロータリー第2570地区は日本で初めてのローターアクトクラブを設立したにもかかわらず、現在地区内のクラブは2つにとどまっています。今年度は新たなローターアクトクラブ設立も含め、次の世代にロータリー活動のすそ野を広げていきましょう。
ロータリーはクラブの活動が基本です。クラブの活動の躍進なくして、ロータリーの発展はありません。国際ロータリーはクラブの強化と効果的なクラブの管理の枠組みを提供すべくCLP(クラブ・リーダーシップ・プラン)を定めました。この中で2024-25年度は「標準クラブ定款、細則に基づくクラブ定款、細則の導入」「CLPに基づくクラブ委員会組織の推進」「クラブでの行動計画(指針)の理解と推進」「3年間の目標と計画(3-year Rolling Target / Plan)」「クラブの戦略計画の策定推進」を進めていきます。
世界の中で効果的な学びの主流はティーチィングからラーニングに変わっています。与えられる学びから、自ら学びとる学びの方が、理解と定着率が高いからです。ロータリーでも各種セミナーの場に、このラーニング手法を導入するとともに、ロータリーの学びにおいて、マイロータリーの登録推進、ラーニングセンターの活用推進、RLIの受講推進を進めていきます。
埼玉県行田市には、
行田蓮(古代蓮)、さきまた古墳、忍城という
観光資産があります。その中で「蓮」は、
どんなに泥水の中でも汚れる事なく清廉に咲き誇り、
まさにロータリーの中核的価値観
「奉仕、親睦、多様性、高潔性、リーダーシップ」
にある「高潔性」そのものです。